集中力が高い人ほど優秀であり、長時間集中してないという事実とその理由
私には夢がありました。
それは、『尋常じゃない程集中力を持続させて、他人を圧倒するほどの成果を出し続けることでした。』
私は長時間集中力を持続させることが出来ません。
子どもの頃から人よりも集中出来る時間が短いように感じていました。
そう感じた経験がある人は多いのではないでしょうか?
自分より集中力が持続する人はいないと感じている人はそうはいないと思います。
そもそも人間の脳は長時間集中力を持続させないように出来ているのです。
この記事の内容
あなたの集中力が持続しない理由
あなたの集中力が長時間持続しないのには理由があります。
仮に、あなたが天敵がいる環境下で、美味しい食事に没夢中になっていたとします。
知覚にはあなたを食べようとしている大型の野生動物がウロウロしているとしましょう。
すると、どうなるでしょうか?
あなたは、あっという間に天敵のエサになってしまうでしょう。
ここから分かるように、自然界では集中していない方が生き残ることができるのです。なぜなら、多方向に注意を払うことが出来るため、危険をいち早く察知し回避することが出来るためです。
言い換えると、集中力が無い個体の方が自然界では優秀な個体とも言えるのです。
人間の集中力のリミット
『結論からいうと、十分に鍛練された人で120分が限界とされています。』
勉強などの作業を開始することで集中力は高まっていきます。
そして集中力がピークに達すると急激に低下するとされています。
長時間集中力が持続する人のトリック
長時間集中して勉強しているように見える人ほど、上手に休憩の時間を挟んで、短時間の集中状態を繰り返すことでタスク処理をしています。
長時間集中しているイメージのある人は、この集中状態と休憩時間の切り替えと繰り返しが上手であるといい変えることが出来ます。
子どもの集中力の無さは指摘しない
上述した通り、集中力は無い方が正常ですし、生物として優秀であると言えます。
親の目線からすると、自分の子どもに集中力がないと感じる機会も多い事でしょう。
そんな時、『君は集中力がないね。』と指摘しまうとどうなるでしょう。
子どもは『あぁ、自分は集中力がないんだ。』と勝手に自分は集中力ががない性格であるとキャラ設定してしまいます。
すると、本当に集中力がないと思い込んでいき、成績が下がったり、物事がうまくいかなくなり、自分に自信がなくなっていくという害悪が生じます。
私も母によく『あなたは本当に集中力がない子ね。』と言われ続け、学生時代は自分は集中力がない人間だと思い続け、大した成果を上げる事ができませんでした。
その『集中力がない』という言葉の呪縛から解き放たれるのに、10年以上かかってしまいました。
親の言葉は子供にとって全てといっても過言ではないので、発言には気を付けましょう。
飽きる前に作業を終了する
『集中力は長く続かない』という性質を逆手に取ることが出来ます。このテクニックが使えるようになると、集中できる時間を効率よく使う事が出来るようになります。
そのテクニックの具合的な使い方は以下の通りです。
『もうちょっとやりたかった。』
『もう少しで勉強や仕事の作業が終わる。』
このようなタイミングでいったん作業を終了し、休憩に入ってしまうのです。
このように途中で作業を区切る事には以下の目的があります。
・意思決定のエネルギーを消費し過ぎる前に、休憩するので疲労がたまりにくい
・20分や30分といった作業時間で区切ることで、時間管理が容易になる。
・作業が終了した訳ではないので、『早く続きがしたい。』という心理が働く。
特に『早く続きがしたい。』という心理の働きは効果が大きいです。あえて作業の途中で休憩を取っている為、『早くあの作業の続きがしたい。』というモチベーションの維持が出来ます。
すると、勉強などの作業を再開した時、スムーズに集中できるようになるだけでなく、集中力が長く持続することが分かっています。
これまでのテクニックは『焦らし効果』と呼ばれる心理学に基づくテクニックです。
仕事や勉強のパフォーマンスを最大限にするには、心理を利用することが重要なのです。
休憩中も脳は作業をしている
真面目な人で成果が出にくい人ほど、以下のように考えてしまっている傾向があります。
『休憩なんてしないで、作業し続けた人の方が成果が出るに決まっている。』
私も10代の頃はこのように確信していました。
休憩なんかしないで、血眼になって体力でゴリ押しすれば成果が出るはず。
そんな風に考えていたので、一時ガッと集中してすぎにガス欠.....。
そんなことでは成果は期待できないですよね。
実は休憩時間というのは、脳を休ませるためだけの時間ではありません。
休憩時間にも脳はやりかけ作業について考えていることが分かっているのです。
つまり、休憩している間にも作業について考え、理解を深めているのです。
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