精神科ナースの本気メモ

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看護師の夜勤のコスパは良いのか? 損しないための健康・精神的被害についてまとめ

 

『 看護師の皆さん!夜勤してますか? 』

 

 毎月のお給料に直結する夜勤ですが、その代償を知らないで夜勤をしていると、思わぬ事態を招くことになります。

 

 今回の記事では、夜勤手当の代償に看護師が何を失っているかに焦点を当てて、記事を作成しました。ぜひ最後まで読んでみて下さい(#^.^#)

 

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この記事の内容

 

 

 

 

夜勤に関連した健康被害

発ガンリスク

 人間は睡眠中、メラトニンというホルモンが分泌されています。

 メラトニンは新陳代謝を活発にし、腫瘍を出来にくくする作用( 抗腫瘍作用 )があります。

 メラトニンは、明るい場所では分泌されません。

 よって、看護師の夜勤勤務 ( 特に2交代制 )は、ナースステーションなど照明の効いた環境で過ごす時間が極めて長いため、メラトニンの分泌量が激減し、発ガンリスクが高まることが解明されています。

 

 

メタボリックシンドロームのリスク

 睡眠不足になると、満腹のシグナルホルモンである、『 レプチン 』の分泌量が減り、代わりに『 グレリン 』という食欲増進ホルモンが分泌されます。

 つまり、夜勤をするということは、満腹を感じにくくなり、その上、食欲が増すという状態になります。

 さらに、睡眠不足のため判断力が低下しているため、高カロリーの食品を過剰に摂取するようになるという悪循環に陥りやすくなります。

 

 この悪循環によって、メタボリックシンドローム以外にも、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクが上がることも解っています。

 

 

 

睡眠障害

 交代勤務による睡眠パターンの乱れを原因とする睡眠障害は、交代勤務睡眠障害 ( SWD )として定義されています。

 この交代勤務睡眠障害では、典型的な例としては、夜勤明けの帰宅後に寝付けないというものがありますが、その他にも、夜間の入眠障害や中途覚醒などの症状を呈することがあります。

 その結果、覚醒中の注意集中困難や作業能力の低下など、生活の質を下げる重大な疾患です。

 

 2交代夜勤の場合、翌日は休みをくれる病院が多いのですが、夜勤によって生じた時差ボケで本来の自分のパフォーマンスを発揮出来ない場合が多いです。これによって生じる時間的ロスも大きな夜勤による代償であるといって良いでしょう。

 

 

 老化(老け)

 人間は入眠後、約3時間の間に成長ホルモンが分泌されます。この成長ホルモンには、老化(しわやたるみ、シミ、薄毛ニキビなどの肌荒れ)を防ぐ効果があります。

 また、精神的にもストレスを軽減させ、心身の疲労を回復させてくれる夢のようなホルモンです。エステや高い化粧品を買うよりも、この無料で分泌される成長ホルモンを分泌させた方が、美容上の効果は非常に高いのです。

 しかし、どうしても目先のお金をとってしまうのが人間というもの....。

 

 

夜勤に関連した精神的被害

時間

 意外と軽視されがちなのが、夜勤によって、人生の膨大な時間を失っているという事実です。夜勤後数日間は多かれ少なかれ、パフォーマンスが低下します。

このパフォーマンスというのは、

 

・思考力

・判断力

・記憶力

・気分

・生産性...etc

 

 このように、夜勤をすることによって、本来自分が持っている能力を発揮しきれないという事態になりやすいのです。漫然とダラダラ徹夜することに比べれば、お金が貰える分得かもしれませんが、勉強や起業などの目標がある人にとっては、代償はかなり大きいことでしょう。

 

友人・家族との関係

 夜勤をするとどうしても体に不全感が残ります。

 すると、友人や家族と過ごす時間も短くなり、かつ時間の質も低下します。

 せっかく大切な友人や家族との時間を過ごしているにも関わらず、体の不調のためにその時間の質を落としてしまうのは非常に勿体無いのです。 

 

 

 

本当に夜勤手当ては得なのか?

 2交代の夜勤の夜勤手当の相場は約1~2万円程度です。(※地域によって差がある。)

 月に5回夜勤をしたとして、5~10万円の収入アップがみこめます!

 ただし!これまで紹介してきたコストと引き換えです!!

 

 

まとめると、

・発がんリスク

・睡眠障害

・肥満リスク(生活習慣病)

・若さ

・時間

これらと、5~10万円/月を交換するのが夜勤です。

 

これが高いか安いかはよく考えておきましょう!

 

夜勤がどれくらい収入に影響を与えるかについてはコチラの記事で紹介しています。

夜勤のコスパについて詳しく考察しています!

www.komattahito.com