本記事の内容
どうしてあなたの仕事が遅いのか
『今、あなたの目の前には、絶対にこなさなくていけない作業があるとします。』
しかも、それかなりの作業量を必要とします。
あなたに与えられた時間は8時間。
『さぁ作業を始めて下さい。』
と言われて、ただ作業を開始し、自分の最高のの集中状態、作業処理速度を8時間維持出来る人はそうはいないでしょう。
与えられた大量の仕事を効率よく最速で処理する為にはやはり心理学を応用したテクニックを用いることが効率的なのです。
ポモドーロ・テクニックを活用しよう
ポモドーロ・テクニックとは、イタリア人作家、フランチェスコ・シリロによって考案された、心理学を利用して集中力を高め、作業効率を向上させる技術のことです。
『ポモドーロ』とは、イタリア語でトマトのこと。彼が学生時代に使っていたトマト型のキッチンタイマーのことを指すそうです。
ポモドーロ・テクニックがオススメの人
『自分は集中出来る時間が短いなぁ』と悩んでいる人には、このポモドーロ・テクニックがオススメです。
もし、あなたが長時間仕事や勉強に集中出来る人物であれば、このテクニックは導入する必要がないでしょう。
集中力の持続が短いなら、短時間でタスクを処理してしまえば良いだけなので、このテクニックの導入を強くオススメします。
実践方法はシンプル
ポモドーロ・テクニックとはいっても、その本質はとてもシンプルです。
”25分間の集中して作業を時間と、5分間の休憩時間を挟みながら作業をしていく。”
たったそれだけです。
取り組むべきタスクを細かく分割し、25分間の間に出来るだけ多くの作業をこなすように集中することがコツ。
ストップウォッチやキッチンタイマーを使用し、集中する時間を区切ります。
『もう少しやりたかった。』という心理状態で休憩に入ることで、次の集中時間に素早く集中状態に入ることが出きるところが魅力的です。
25分間の集中時間でも長く感じる人は、15分に短くしてもかまいません。
ポモドーロテクニックのメリット
ポモドーロテクニックを使う事で得られる、メリットが2点があります。
それぞれ、紹介していきましょう
1.タスクの処理速度・処理量がアップする
ポモドーロテクニックは”締め切り効果”を利用して、集中力を高め、維持します。その結果、一定時間あたりの作業量が増えタスクの処理速度が飛躍的に向上します。
2.訓練を続けていけば集中時間がアップする
人によっては、25分間の集中時間ですら長く感じる事があります。
その場合は、25分間にこだわらず15分間などに時間を短縮しましょう。集中する事自体に慣れていない人は、25分間すらも長く感じてしまいます。私もその一人です。
集中力の持続時間が短い人のほうが費用対効果の感覚が優れているという研究もあるので、決して恥ずかしいことではないのです。
ポモドーロ・テクニックの面白い特徴は、集中して作業をする時間を繰り返すことで、集中力の持続時間が徐々に延長されることです。一カ月前までは10分すらも集中出来なかったのに、ポモドーロ・テクニックで繰り返し訓練を積むことで、1か月後は20分の集中時間すら物足りなくなっていきます。
25分間はたった一つのことに全力集中
ポモドーロ・テクニックは心理学的には『締め切り効果』『デッドライン効果』を利用した高い集中力を持続させるためのテクニックです。
『自分は集中力がない』という固定概念にとらわれることなく、目の前の仕事を処理する事のみに集中することが重要なのです。
『とにかくこの25分間に集中する事は一つだけです』
この25分間で、この仕事だけ終えることが出来ればいい。と考えることで、それ以外のタスクに惑わされることなく、やるべきタスク処理の完了に集中する事が出来ます。
・他のことはしない
・代わりのことをやらない
・目標のタスクが予定より早く終了したら休憩時間に入る
これらのルールを守ることで、集中力が高まり、必ず生産性を向上させることが出来ます。
5分休憩は短時間が鉄則
ポモドーロ・テクニックを成功させる為の条件として、休憩時間は出来る限り短く・高品質にする必要があります。
やる気が起きたから行動するのではなく、行動したことによってやる気がでるという作業興奮の原理を利用したいのです。
つまり、短時間の休憩からすぐにキッチンタイマーを作動させ作業を開始することで、作業を開始するまでの迷いの時間をなくすことが出来るのです。
そして、短時間で自分でも驚くほどの作業量をこなすことで、行動を続ける裏付けとなる結果を獲得するとが出来ます。
行動によって、得られた成果・結果は何よりもあなたの報酬となり、さらなるモチベーションに繋がります。
休憩の前後のタスクは変えない
ポモドーロ・テクニックを最大限引き出す為の鉄則があります。
それは『休憩時間の前後でタスクを変えない』ということです。
どういうことかというと、25分間英語の勉強をしたとしましょう。そして、5分間休憩したら、次も英語の勉強をするべきだということです。
人は、5分間の休憩の間全く何も考えていない訳ではなく、休憩の5分間に作業中のことを無意識に振り返っています。
すると、作業を再開した時に新しいアイデアが浮かんだり、作業が早くなったりという効果が得られ、さらに作業が効率的になり高速化します。
『気分転換に他のことをやった方が良い。』という意見もありますが、そもそも25分間しか集中していないので、まだ
他の作業に移るのは早いでしょう。それよりは、休憩中の無意識の思考時間を利用した方がお得ですよね。
休憩時間は頭を使わない
休憩時間は無意識の思考状態にする必要があります。
例えば、散歩、昼寝、瞑想といったような、ワーキングメモリを使用しない休憩にする必要があります。
『25分間の作業のあと、気分転換に5分間だけパズルをしよう』となってしまうと、意識はパズルに持っていかれてしまいます。休憩時間は脳に休憩をしてもらう時間でなくてはならないのです。