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偏差値の高い高校に進学すべき理由を進学校出身の私が解説します。

 

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人によって意識しだす時期は違うが、人生の分かれ道になりがちな高校選び。

 

 親としても、子どもには少しでも高い偏差値の高校に進学して欲しいと考えるのが自然なはず。

 

しかし、偏差値の高い高校に行くことにどんなメリットがあるのか理解していない親や受験生も多いのです。

今回は、”偏差値の高い高校に行く本当のメリット”について紹介、考察していきたいと思います。

 

本記事の内容

 

 

 

高校は卒業すればどこでも良いはず

本質的に、高校は卒業さえ出来ればどこでも良いはずなのです。

なざなら、高校名に関係なく卒業さえすれば大学受験の資格を得ることが出来るからです。

偏差値30の高校でも卒業さえしていれば、東大だって受験できます。

 

大検をとって、大学受験の資格得るとういう方法もありますが、周囲の人達と切磋琢磨し成長していく方が、効率的に成長出来るのは言うまでもありません。

 

しかし、多くの人は1つでも偏差値の高い高校に行こうとします。

最も多い理由が、『有名大学への進学実績』になります。過去に多くの先輩たちが有名大学へ入学し、社会で活躍しているという実績が受験生や親にとって魅力的に感じられるからです。

 

 

 

進学校出身という社会的信用の獲得

進学校出身であるということはするということは、以下のような印象を相手に与えることが出来ます。

 

 ・中学卒業まで勉強をコツコツ頑張っていた。

 ・受験期に人一倍勉強をして、短期間で偏差値を上げた。

 

これを見ただけでも、『この人は信用できそう。』と感じてしまいますよね。

どちらにせよ、努力して結果をだしたという実績を相手に印象付けることが出来るのです。

実際に社会に出れば、学歴厨のオッサン・オバサンに必ず出会います。

学歴厨のオッサンはなぜか出身大学ではなく出身高校で人を判断したりします。

 

しかし、たとえ歪んだ見方であったとしても、それが社会から見たあなたの評価になってしまうのも事実です。

 

 

 

 

それでも 進学校に進むべき

私は地元の偏差値65程度の高校の出身です。

それでも現在看護師をしているあたり、高校の勉強にはついていけてなかったと推察できます。

実際ついていけてませんでした。

 

私の場合、中学3年の後半から猛烈に勉強して高校に入学したパターン。

高校でも一瞬猛烈に勉強すれば東大だろうが医学部だろうが入学できると思っていたのです。

 

しかし、現実はそんなに甘くなく、高校では長時間の勉強を長期間出来た者が有名大学に進学できるというシステムでした。

私には向いていませんでした。

 

それでも、進学校には魅力的な人物が沢山いました。

現役で大阪大学に入学、入学後仮面浪人して東大に入学した同級生がいました。

彼は中々の傑物で、数学の宿題を休み時間に解き終えていました。

理由は家で勉強したくないからだそうでした。彼は学校では勉強。家では自分の生活としっかし区切っていたそうです。

 

彼の学校で勉強に打ち込む姿は今でも忘れることは出来ません。

家庭で勉強しない分、学校でひたすら勉強している彼の姿は本当にカッコよく、『努力ってこうやってやるんだなぁ。』と教えてもらいました。

 

進学校にはそういった、人並外れた魅力のある人物に会える機会が多いのです。

 

 

 

学習性無力感の話

金魚鉢に金魚を10匹放したとします。

金魚鉢の真ん中に透明のアクリル板で金魚鉢を二分割して、片方だけの10匹の金魚を泳がせておくとします。

 

金魚張りを仕切った当初、金魚たちはもう一方に行こうとして、透明アクリル板にぶつかる。しばらく経つと、金魚達は向こう側に行けない事実に気付き、透明アクリル板にぶつからなくなっていきます。

 

金魚達が透明アクリル板にぶつからなくなったある時、透明アクリル板をパっと外してみる。

すると、金魚達は『どうせ向こう側には行けないんでしょ。』と洗脳されている状態になっているのだ。

 

これを心理学では『学習性無力感』といいます。

 

 

では、10匹の金魚達にもう片側に行けると教える為にはどうしたらいいだろうか?

 

 

正解は3匹の新しい金魚を金魚鉢に放してあげればいいだけ。

3匹の新しい金魚はつい最近まで透明アクリル板があったことなど知らないから、金魚鉢全体を自由に泳ぎまわる。

 

学習性無力感に囚われている10匹の金魚達はこう思うのです。

『あれ?そっちもいけるの!?』

そう気づき、金魚鉢全体を泳ぎ回ることが出来るようになる。

 

 

 

 

高校でも、これと同じことがいえる

偏差値50の高校に進学したとすると、周囲の多くは偏差値50そこそこの人物であふれかえっています。

それは中学時代勉強、そこそこ勉強したけど情熱を持って努力した訳でない人達の集団が偏差値50の高校生達集団です。

 

偏差値50の高校生達はいったいどんな勉強をしたら偏差値70になれるのか知らないし、努力すれば偏差値70になれることも知りません。

 

だから、どこか努力してもムダという意識がある為、勉強に対して熱意が持てない集団になってしまいます。

 

そうして、なんの変哲もない3年間を過ごしてしまう雰囲気にのまれていってしまうのです。

 

 

 

 

 

何も知らない金魚達に会える

偏差値的に優秀な高校へ進学すれば、勉強については挫折を知らない人達に出会えます。

 

これが唯一最大のメリットなのだ。

 

勉強に関して挫折知らずの彼らは、一見無謀とも思える目標を立てて努力します。

目標を周囲に言えば言うほど、達成率が上がることを知っている彼らは、無謀そうな目標も恥ずかしげもなく周囲に公表してしまいます。

 

その行動は周囲にも影響し、周囲の人間までより高い目標を立て、努力するようになるという正のスパイラルが発生していきます。

 

 

 

低偏差値の高校で輝ける人になれ

高校入試に失敗して、不本意ながら低偏差値の高校にいっても全く悲観することはありません。

チャンスに出来る可能性すらあります。

 

所詮高校なんて偏差値70だろうが、30だろうが卒業さえすれば大学受験の権利を獲得できるのだから。

むしろ、偏差値70の高校から有名大学や医学部に進学しても、

『あぁ、お決まりのエリートコースね。すごいすごい。』

となってしまいます。

 

一方、偏差値30の高校から進学した場合、

『おぉ!あの高校からそんな大学行ったの!?すごい!!』

と相手に強いインパクトを与えることが出来るのです。

 

ただし、もし低偏差値の高校から有名大学に進学したいのであれば、早い段階からなるべく早い段階から浪人生が利用している予備校に通うべきです。

やはり、低偏差値高校には低偏差値高校独特の勉強しない奴がカッコいい、面白いといった歪んだ雰囲気があります。その雰囲気に侵されてしまうと、そのルートに乗ってしまいます。

 

周囲が勉強しまくっている予備校へ行けば、周囲には血眼になって勉強している人たちしかいません。そして、その雰囲気は必ずあなたに影響します。

 

『行った先の高校で頑張ればいい。』なんて言いません。それは典型的な仕事が出来ない中学教員の言葉でしかない。

 

やっぱり、どうせ行くなら多くの何も知らない金魚たちがいる偏差値の高い高校に行くべきであることは間違いないのです。