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運動や筋トレをした翌日は体重が増える!あなたのダイエットが上手くいかない理由

運動や筋トレをした翌日は体重が増える!あなたのダイエットが上手くいかない理由

 

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『運動や筋トレすると、直後は体重が減っているのに、翌日や二日後体重が増えるんです。』

 

 

 

そうなんです!!よく気付きましたね!!

 

 

本記事の信頼性

・筆者は現役看護師

・20歳時、運動と食事の調整で20Kgのダイエットに成功している

・ 1日に10回以上体重計に乗るほど神経質

 

 

本記事の内容・目次

 

 

 

運動でダイエットをしている多くの人がぶち当たる壁です。

 

 せっかくダイエットの一環として、運動を取り入れたのに結果が出なくて面白くないからダイエットを辞めてしまう人も多いです。

 

 

 これにはちゃんと理由があります。

 あなたの運動の仕方が悪いとか、食事の仕方が悪いとか、そういう理由ではありません。

 

 運動した直後は、汗の重量の分体重が落ちます。その後(特に翌日)、体重が増えるのは、原理を理解していれば当たり前なのです。

 

 

 

 

 

 

主に体重を構成するもの

 

 そもそも、体重を構成しているものは....。

 ・筋肉

 ・骨、内臓(臓器)

 ・脂肪(皮下組織)

 ・皮膚

 以上の4つの要素で体重が構成されています。

 

 つまり、『体重を落とす』という活動をする為には、この4つの要素のうち、どれかを減量する必要があるのです。

 

 

減量しやすいもの、減量しにくいもの

 

 以上にお挙げたそれぞれの要素には減量しやすいもの、減量しにくいものがあります。

 それぞれ見ていきましょう。

 

・筋肉(骨格筋)

 これは、減量しやすい要素です。

 元々運動習慣がある人であれば、運動習慣を無くすだけで減量していってしまいます。また、断食をした場合、脂肪より先に消費されてしまいます。筋肉が減少すると、基礎代謝が低下し、脂肪が燃焼されにくくなってしまいます。

 体温の70%は筋肉で発生させているので、基礎代謝の低下はダイエットには大敵です。

 また、筋肉は体に水分を貯蓄するという役割があります。

 

 

・骨、内臓

 これは短期間に減量することは難しいです。加齢と共に徐々に減少していきます。

 また、運動をすることによって、骨に負担がかかるため、骨はその負担に抗うため、骨量を上げようとするので、骨粗鬆症予防に運動は有効とされています。

 

 

・脂肪

 脂肪(体脂肪)は、残念ながら減量しにくい要素となっています。

 これは人間が生きる上で、必要不可欠な要素であるため、人体は脂肪を貯めこもうとする性質がある為です。

 

 

・上記に含まれる水分

 これは、非常に減量しやすい要素です。

 短期間に体重を落とすのであれば、水分を体から出すしかありませんが、これは脂肪を燃焼させ、美しい体を作るダイエットとは言えません。ただの脱水です。脱水は脳血栓症(脳梗塞)や心筋梗塞など、重症疾患の原因となるので、水分はこまめにとりましょう。

 また、体内水分量が低下すると、運動のパフォーマンスが低下し、脂肪燃焼の効率が低下してしまいます。その意味でも、こまめに水分補給をするべきだと言えます。

 

 

運動をすると、後日体重が増える

 

 『運動をすると、翌日、翌々日あたり体重が増えます』これには理由があります。激しい運動をすると、筋肉がダメージを受けます。

 

 筋肉はダメージを受けると、筋肉が炎症を起こし、『むくむ』のです。つまり普段より多くの水分を筋肉内に貯め込んでしまうのです。これは時間が経つことにより炎症は改善されます。大体、運動三日後あたりから、尿量(おしっこの量)が増え、劇的に体重が減少します。

 

 

運動で脂肪を落とすのであれば、長期戦覚悟

 

 体脂肪を1kg落とすためには、約7000kcal消費する必要があります。個人差はありますが、軽いジョギング20分で消費されるカロリーは約80kcalとなるので、1kgの脂肪を燃焼させるためには、約30時間のジョギングが必要になる計算になります。

 

 運動直後に体重が減少しているのは、単に汗をかき、水分が排出されただけなので、『痩せた』とはいえないのです。

 しかし、運動によって、骨格筋(筋肉)量の維持ををして、基礎代謝を維持することは、ダイエットには非常に重要な要素となるので、短期目線でなく、長期目線で運動を継続していくことが有効となります。