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申し送りに苦手意識があるなら必読!看護師の申し送りが早く上達する為のテクニックまとめ

 申し送りに苦手意識があるなら必読!看護師の申し送りが早く上達する為のテクニックまとめ

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看護師の申し送りの意義 

看護師間での申し送りの目的は、主に以下の事項の情報伝達にあります。

 〇入院・入所患者の情報

  ・特に注意が必要な患者についての情報

  ・容態の変化のあった患者の情報

 〇病棟・施設内で起こったこと
 〇医師からの指示

 

 看護師の勤務は基本的には交代制です。それぞれの勤務体で起こったことや、集められた情報から今後起こりうる状況をアセスメントし、正確に伝えあうの事がいわゆる申し送りです。

 

 この情報交換が円滑に行われないことにより、入院・入所患者に影響を及ぼす危険性が高くなるだけでなく、病院・施設全体の看護レベルが低下していく原因にまでなりかねないのです。

 

 

 

 

申し送りに絶対的正解はない

 まず、申し送りの方法に絶対的な正解はないという事を理解しておく必要があります。申し送りは各病院・施設の性質よって欲している情報の重要度が微妙に違います。

 申し送りは、その情報を確実に獲得、発信する情報交換の場なので、解りやすい情報発信であればあるほど、申し送りとしては質が高くなるのです。情報発信の技術は高めようと思えばどこまでも高める事が出来るので、これがベストな方法という方法にたどり着くことは理論上、あり得ないのです。

 

 

 

申し送りは経験値が重要

 はじめに、申し送りが最初から上手な人なんていません。誰でも最初は初心者であり、申し送りも上手には出来ません。とにかく経験を積み上げていく必要があります。ただし、ただただ何となく経験を積むだけでは成長速度が遅くなってしまいます。他の技術同様、申し送りも試行錯誤を繰り返すことで上達していく技術なのです。

 

 まず、自分の申し送りが下手だと自覚することが、申し送りが上達する最初の一歩です。自分の申し送りで下手である点をハッキリさせ、対策・改善するというPDCAサイクルを繰り返すことにより、経験値を積み重ねて、より上手な申し送りが出来るようになっていくのです。

 

申し送りが上手な看護師は情報を脳内にしっかり整理出来ている傾向があります。つまり、申し送りが上手であることは、業務内で適切に情報を運用する能力が高いということになります。つまり、申し送りの上達は看護のレベルを上げるといっても過言ではないのです。

 

 

 

相手の話を食い気味に聴く

 申し送りは積極的に聴きましょう。積極的という姿勢が非常に大事です。ただ漫然と申し送りを聴いているだけでは、その場は何となく理解出来た気でいても、いざその情報を運用しなければいけない状況になると、自分の頭から情報が飛んでしまうことはよくあることです。

 

 得た情報を曖昧な記憶にしない対策として有効な対策がこの、積極的に聴く姿勢です。『ここで情報を全部得てしまえば、ほかの業務に余裕が出来る!』と考えて、情報を全んぶ貰っちゃう気で臨みましょう。

 

 

 

 

 

 積極的に送り手質問しちゃう

 申し送りにおいて解ったフリをすることは絶対やってはいけないことです。送る側にとっても相手がしっかり情報を理出来ているか気にしています。申し送り中に理解出来ないところはその場で送り手に確認して、理解しておきましょう。送り手が帰ってしまえば、情報を獲得するハードルがグンと上がってしまいますよ。

 

 そして、送りてに質問することでメモ書きのクオリティを上げる時間稼ぎにもなるので、申し送りは積極的に質問しちゃいましょう。

 

 

 

 

自己流の略語を使う

 多くの人は、申し送りを受ける時メモを書きます。メモ書きは、自分が後から見返して情報を確認できればOKです。日本語は特に画数の多い言語なので、自分がメモ書きによく書く言葉は予め略語にしておくと書く時間を節約することが出来ます。

 

 これにはもう1つメリットがあって、略語を積極的に取り入れることでメモ書きに余白が多くなり、その分だけ自分が業務にあたる際の追加情報などを書き込むことが出来るようになります。

 

 

 

余白を多めにとって時系列に考える

 申し送りに苦手意識を持っている看護師は少なくありません。時には送り手の情報発信が下手な場合もあります。また、上手な人であっても毎回時系列まで整理して送ってくれる保証はありません。なので、『時系列を整理して送ってはもらえない。』と予め考えておき、情報と情報の間に何か情報が入るかもしれないと予測し、余白をとっておくとメモ中に焦る心配もなくなります。

 

 

 

メモ書きを読みあげるだけで良いクオリティにする

 私も新人時代、先輩達に送る時、プレッシャーに負けてしどろもどろになってしまい、上手に情報を送ることが出来ませんでした。いざ自分が送り手になった時、緊張でしどろもどろしてしまう人にとって最も有効な対策は、メモ書きを読めば申し送りが完結してしまうくらいのクオリティに仕上げてしまうことです。そうすることで、いざ送る時に自分が作ったメモ書きを読み上げるだけで申し送りが完結するので、緊張であがってしまっても困ることはありません。

 

 また、高クオリティのメモ書きがあることで、業務中に安心感が生じ、業務の安定感まで上がるので、完璧なメモ書き作成はオススメですよ!